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テイラー・スウィフトを超えるインフルエンサーは?偽情報でもメディアを圧倒する影響力

アメリカ大統領選まであと2カ月を切りました。バイデン大統領からカマラ・ハリス副大統領に候補が変わったことで民主党が俄然勢いを取り戻し、トランプ氏との接戦になっており、何か少しの要素が勝敗に影響しかねない状況です。
その中で注目されるのが、インフルエンサーの影響です。テイラー・スウィフトがハリス支持を打ち出した時には、各メディアが速報したほどです。今や報道以上に大統領選に影響を及ぼすインフルエンサーの力とは。


テイラー・スウィフトの表明で40万人が有権者登録サイトへ

2020年米大統領選挙の際、民主党候補のジョー・バイデン氏を盛り上げ、勝利に導いたZ世代とミレニアル。彼らへの影響力が大きいのは、伝統的メディアよりも圧倒的にSNSだ。その傾向はより強まっており、2024年の大統領選でも、Instagramの女王テイラー・スウィフトが民主党候補のカマラ・ハリス副大統領を「推薦」すると、メディアは軒並み速報として流した。

スウィフト以外にも、投票ができる18歳以上の若い世代に大きな影響力を及ぼす人は、ほかにもいるのか、それはどんなセレブなのかを探ってみた。

「スウィフトがハリスを推薦」
という速報のアラートがスマートフォンに表示されたのは、9月10日深夜近く(米東部時間)。ハリス氏と共和党候補のドナルド・トランプ氏の白熱したテレビ討論会が終わった直後だった。筆者は、討論会観戦のために数百人の若者が集まったニューヨークのルーフトップバーを離れるため、エレベーターに向かっているところだった。

「私は、@kamalaharrisに投票する。彼女が、私が戦士が必要だと信じる権利と大義のために戦うからだ。彼女は堅実で才能あるリーダーだと思うし、私たちが混沌ではなくて、冷静さによって導かれるなら、この国でもっと多くのことを成し遂げられると信じている」(スウィフトの投稿)
 
その約2週間前の 8月27日、「テイラーがハリスを推薦するのを待ち切れない」とばかりに、スウィフティーズと呼ばれる熱狂的なファンらが、ハリス氏のためのZoom集会を開いた。参加者数は3万4000人に上り、14万4000ドルの献金を集めたという(ウェブサイト、ザ・カンバーセイションによる)。民主党が選挙集会によく招く歌手キャロル・キングや、エリザベス・ウォレン上院議員までが登場し、立派な政治集会だった。
 
主催したのは「スウィフティーズ・フォー・カマラ」(@Swifties4Kamala、Xフォロワー7万6000人)。

https://twitter.com/PopBase/status/1828594852038320164(集会中の献金額を知らせるXポスト)

集会当時、スウィフト(Instagramフォロワー2億3800万人)自身はまだどちらを支援するのか明らかにしていなかったので、主催者は「この団体はスウィフトとは関係はない」と念を押していた。だが、集会中はスウィフティーズの集まりらしく、スウィフトの歌詞が頻繁に飛び出した。その後も、Tシャツやブレスレットなどを販売し、献金額を増やすためあの手この手で盛り上げている。
 
スウィフトが9月10日にハリス支持をInstagramに投稿すると、24時間以内に、投票のための登録サイトvote.orgに40万人超が流れるなど、いまでもその影響力は絶大だ(CBSテレビによる)。

会員向けに公開している後半では、テイラー・スウィフト以外にも、18歳以上のZ世代有権者を中心に絶大な影響力を持つインフルエンサーの動きをご紹介・解説します。

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