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オープンデータ活用術・完全版【第7章】②鉄道・船舶・航空機の事故を調べる

D-JEDI理事:熊田安伸

「乗り物や事故を調べる」の第2回です。今回は、鉄道や船舶、航空機の事故を調べることができるオープンデータをご紹介します。


「運輸安全委員会」のサイトを使う

船舶・鉄道・航空機の事故のオープンデータは、運輸安全委員会のホームページから報告書を入手できます。

船であれば衝突事故や座礁事故だけでなく、船内での労災なども調べることができます。

『記者のためのオープンデータ活用ハンドブック』を書いた時と比べると、かなり仕様が変わりました。例えば航空機の事故の場合には、事故の種類が非常に細かく分類され、検索できるようになっています。

運輸安全委員会のサイトより

航空機の種類でけんさくすることもできます。「飛行船」なんてものまであるんですね。そして運航者名でも調べられるので、「どうもこの業者、事故が多いようだな」なんてことがあれば、特定の業者の過去の事故を調べることもやりやすくなりました。

事故の報告書には、飛行の経過や地図、時系列のまとめ、そして機体の写真まであります。当局がまとめているものなので、使うことができますね。

事故の統計も調べることができます。例えば、鉄道事故では事故の種類によって発生件数が一覧表になっているので、目立って多かった2016年の「踏切障害」をクリックするとそれぞれの事故の中身を知ることができます。こうして過去の事故と比較して検証したり、もしかすると「危険な踏切」を見つけたりすることもできるかもしれません。

さらに、まだ報告書が出ていない、「調査中」や「報告書案審議中」の案件も調べることができます。「経過報告」もダウンロードして入手できるようになっています。

ここから先は会員向けです。船舶事故を視覚的に調べられるツールや、山岳遭難事故の取材にも役立つツールを紹介しています。

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