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オープンデータ活用術・完全版【第7章】③船舶のオープンデータ

D-JEDI理事:熊田安伸

「乗り物や事故を調べる」の第3回です。ここからは、事故に限らない乗り物の情報の取り方です。まずは船舶のオープンデータをご紹介します。


「MarineTraffic」などで船舶や航路を調べる

リアルタイムで船の位置や航路が分かってしまう優れもののサイトが「MarineTraffic」です。小さな漁船から豪華客船、タンカー、軍船まで、さまざまな船舶のオープンデータが無料で見られます。

船の衝突を防ぐために発信されているAIS(船舶自動識別装置)の信号を利用したものです。よく知られるようになったので、最近は多くのメディアが使っているのではないでしょうか。

航路だけではありません。地図上で刻々と動いている船のマークをクリックすると、船の写真や情報が表示されます。

実際に使ってみた例です。新潟港を出発して佐渡の両津港に向かっている佐渡汽船のジェットフォイル「つばさ」の情報は、このように表示されました。

MarineTrafficのサイトより

地図から探すだけでなく、船名から検索することもできます(日本語ではなく、ローマ字で入力することをお忘れなく)。船の基本的な情報や、母港、写真なども載っています。

港についても航空写真や港周辺の写真の他、最近寄港した船のデータやどんな種類の船が寄港するのかという統計、時間ごとの周辺の気象状況の情報なども知ることができます。

上記の「つばさ」が向かっている佐渡の両津港の情報を検索してみました。港の写真や地図、そして最近の船の発着の情報は無料で見られます。ただ、最近になって有料でしか見られない範囲が広がってしまったようですね。

MarineTrafficのサイトより

ここから先は会員限定です。実際にこのサイトを利用して調査報道につなげた例や、航空機のオープンデータなどについても紹介します。

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