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オープンデータ活用術・完全版【第7章】④航空機のオープンデータ
D-JEDI理事:熊田安伸
「乗り物や事故を調べる」の第4回です。今回は航空機のオープンデータをご紹介します。
「Flightradar24」などで航空機やルートを調べる
船舶と同じように、航空機も現在位置や飛行ルートなどを調べられるサイトがあります。
有名どころは、「Flightradar24」。NHKのニュースでも「Flightradarによりますと……」とクレジットを付けて使うほどになっているので、今や使っているメディアは多いでしょう。
これもやはり事故などを防ぐためのADS‒B(放送型自動位置情報伝達機能)の信号を利用したサービスです。
サイトにある説明を、優秀な翻訳ツール「DeepL」に訳してもらいましょう。
Flightradar24は、世界中の数千機の航空機に関する情報をリアルタイムに提供するグローバルなフライトトラッキングサービスです。世界中の4000以上の空港を発着する、1200以上の航空会社による18万以上のフライトをリアルタイムで追跡しています。
同じようなサイトは他にもあり、用途によって使い分けた方がいいようです。例えば「Flightradar24」で、渡嘉敷島のそばに謎の機影を見つけました。
![](https://assets.st-note.com/img/1707041053384-GgjeKiT74W.jpg?width=1200)
同じところをぐるぐる回っていておかしいですね。しかも機体に関する情報は「N/A」つまり「該当なし」ということです。まるでヘリコプターのような航跡ですね。(ヘリコプターの場合は、機体の画像がヘリコプターになります)
「AirNavRaderBox」だとこうなる
では、別のツール「AirNavRaderBox」で見てみましょう。すると、機体はヘリコプターであると示されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1707041108525-VEHsFkqWqS.jpg?width=1200)
そしてこちらの方が、ルートが長く表示されていますね。その先をたどると、元々発進していたのは…「Kadena Air Base」なるほど、アメリカ軍の嘉手納基地を出発したヘリコプターだったというわけです。どうりで情報が少ないはずです。
「FlightAware」は日本語表記にも対応
さらにもう一つのサイト、「FlightAware」で見てみましょう。こちらは日本語表記にも対応しているんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1707041145886-KFheTvDe9o.jpg?width=1200)
こちらの場合は、ルートだけでなく高度の変化もこのように分かりやすく表示されます。こんなにグネグネと上下するのは、もうヘリしかありませんよね。
発進した場所についても「嘉手納飛行場」と表示されています。さらに機体番号から、12日前にも飛行していたという記録が表示されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1707041185542-huufJiaTJg.jpg?width=1200)
一つのサイトでうまくいかなくても、別のサイトで試してみるのが重要かもしれません。
ここから先は会員限定です。「Flightradar24」が載せなくなった情報を入手する方法とは。さらに1月2日に羽田空港で事故を起こした海上保安庁の機体の情報を実際にオープンデータで取ってみました。