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今からでも間に合う、ChatGPTとその活用法

メディアやSNSでもChatGPT、生成AIという言葉を目にしない日はないほどですが、みなさんは十分に使いこなせているでしょうか。

無料版に触れたものの、ベストな使い道がわからないまま…の人も少なくないかもしれません。

今さら聞けないChatGPTとは?の解説と共に、「話題になるほどには使いこなせていない」と感じている人にオススメしたい、学習の機会をご紹介します。

文:滝川麻衣子


何にでも使えるAI

AIは便利だということを感じてもらうために、まずはこちらを。D-JEDIのAI講座で講師を務めるusutakuさんの動画です。

usutaku | Usui Takumi | 今すぐ使えるAI仕事術を発信 on Instagram: "**今回使ったAIの解説** - 僕はNotionが大好きです!資格も持っています - Notionには読んだ本、人と話した記録、仕事の情報、タスク管理など全て入れています。 - 大学時代は授業ノートを取ったり課題の管理をするのに使っていました - NotionAIでは要約をしたり、文章を整えたりしています - ConsensusはChatGPT有料版で使えるGPTsの中の機能です - 実在する論文を探してきてくれるので便利です。 - 架空の論文をでっち上げたりすることはありません。 ========== usutakuです! 法人向けにAI研修やDXコンサルを提供する Michikusaという会社の代表をしています。 これからの時代、AIに仕事を奪われないためには、 AIを使いこなす人材になる必要があると感じています。 既にAIを導入した会社では大規模なリストラを行っているとこも。 この時代を生き抜くために、 このアカウントでは実際に使えるAI情報を発信しています。 フォローして最強AI人材になりましょう🔥 ↓ @usutaku_copilot ↑ ==========" 75K likes, 106 comments - usutaku_copilot on March 2, 2024: " www.instagram.com

工夫次第で、学校の授業にも仕事にも何にでも使えます。

1.ChatGPTとはそもそも何か

ChatGPTは、Generative Pre-trained Transformer(GPT)という深層学習を利用した大規模言語モデルによって、人間の会話にほぼ等しいやりとりができる会話型のAIサービスです。

「専門知識がなくても誰でも使える」ことや、その膨大な知識量からも、これまでのAIサービスとは一線を画しています。

アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く「オープンAI」が開発し、2022年11月に発表するやいなや、公開2か月程度で世界ユーザーが1億人を突破。2023年には世界的なブームを巻き起こしました。

質疑応答やテキスト作成はもちろんのこと、企画やアイデアの相談や提案、テキストや音声データの要約、校正と編集、外国語の翻訳、プログラミングのソースコードを書く、データ分析、画像生成など、現時点でも実にさまざまのタスクをこなします。

一方で、間違った情報を提供することもある、最新情報のアップデートができていないなどは起こります。提供された中身を鵜呑みにせずに、複数の情報源からの確認は必要です。

その上で、注目されるのはその進化のスピードです。

オープンAIは、2022年秋のChatGPTの発表から、これまでにも次々とサービスをリリースしています。

月額20ドル(約3110円)のサブスクリプションで、プレミアムサービスの「ChatGPT Plus」に、プレミアムユーザー向けの「GPT-4」、プラグイン機能の拡充、音声や画像生成機能、アプリなどを続々と発表。

2024年5月には最新版の「GPT-4o」が登場しました。テキストから音声での自然な対話に、性能の歩を進めています。

2.AIをめぐる議論はまだ途上

オープンAIの創業者はCEOのサム・アルトマン氏で、2015年にオープンAIを設立。共同設立者にはイーロン・マスク氏も名を連ねていました。

アルトマン氏はまさに世界のAIを牽引する人物ですが、2023年11月には全社会議で解任を言い渡されるという解任騒動が勃発(その後、復帰)。

収益性と安全性をめぐって、オープンAI内でも意見が分かれていたと報じられています。

人工知能(AI)を使った市場は、Googleやマイクロソフトも巻き込み、各社がしのぎを削りながら拡大する一方。著作権やプライバシーの侵害など、その安全性や倫理性について、世界的な議論はまだ途上にあるのも事実です。

3.どうやって使い始めるの?

アカウントの取り方、使い方はシンプルです。せっかくなので、ChatGPT4oに解説してもらいましょう。

「ChatGPTの使い方を初めての人にもわかりやすく教えてください」と聞くだけで、これだけ整理した状態で、教えてくれます。

1. アカウント作成
ウェブサイトにアクセス: ChatGPTを提供しているプラットフォーム(例: OpenAIの公式サイト)にアクセスします。
サインアップ(登録): (Try ChatGPT)から新しいアカウントを作成します。必要な情報(メールアドレスやパスワードなど)を入力します。
ログイン: 登録したアカウントでログインします。

2. ChatGPTとのチャット開始
チャットインターフェースにアクセス: ログイン後、チャット画面が表示されます。ここがChatGPTと対話するための場所です。
メッセージを入力: 画面下部のテキストボックスに質問や依頼を入力します。
送信: メッセージを入力したら、送信ボタン(通常は紙飛行機のアイコン)をクリックするか、「Enter」キーを押してメッセージを送信します。

3. ChatGPTを使ってみる
質問や依頼を入力: ChatGPTに対して聞きたいことや知りたいことを自由に入力してみてください。
例:「今日の天気は?」、「簡単なパスタのレシピを教えてください」、「英語の作文を直してほしい」など。
応答を受け取る: ChatGPTが質問や依頼に対して回答します。

4. 利用上の注意
個人情報の保護: 個人情報や機密情報は入力しないように注意しましょう。
利用規約の確認: プラットフォームの利用規約やプライバシーポリシーを確認し、遵守することが大切です。

5. 有料版の検討(オプション)
アップグレード: 追加の機能が必要な場合やより高性能なモデルを利用したい場合、有料プランにアップグレードできます。
支払い情報の入力: 有料プランを選択する際には、必要な支払い情報を入力してアップグレードを行います。

ChatGPT4oに使い方を聞いた結果(一部省略)

4.有料版と無料版の違い

アカウントを作成後、チャットを始める画面は、次のように表示されます。

Chat GPTのチャットスタート画面

一番左の緑のアイコンは、無料版ChatGPTです。オープンAIは、無料版のChatGPTと有料版のChatGPT Plus(月額20ドルで、GPT-4やGPT4oを自由に使える)を提供しています。

ChatGPTの無料版と有料版では応答速度や、機能の範囲に違いがあります。

無料版では文字数や時間あたりのリクエスト(要求)に制限がありますが、有料版では10倍以上のリクエストが可能。レスポンス速度も有料版は高度な処理がなされ、速いです。

また、ChatGPTに機能が追加できる機能である「プラグイン(拡張機能)」も、有料版限定。さまざまのプラグインによって、PDFの内容を要約する、特定ジャンルのニュースの取得、業務効率化や旅行の計画/予約など、できることが一気に広がります。

ちなみに、新しいAIモデルであるGPT-4oは、ChatGPTの有料のサブスクリプションに加入しなくても、無料ユーザーも一部を使えるようになっています。

ただし、現時点で「3時間あたりリクエストは限られた件数まで」の回数制限があります。ちょっと触っているうちにあっという間に、使用可能リクエストを使い切ってしまうのも事実。

有料版を使いこなすか、無料版でもできることを最大限やるのか。いずれも費用対効果は、その使い方によって変わりそうです。

5.今からでも間に合う、勉強会のお知らせ

ここまでを読んでくださったみなさんへ、生成AIの「活用法」を30分でギュッと解説してもらう、ほぼ月1回の勉強会の場をデジタル・ジャーナリスト育成機構からご紹介します。

X(Twitter)やインスタグラムで、AI活用について日々、発信中の臼井拓水氏(Michikusa代表取締役)が登場。

「ライター編集者のためのAI講座」で、中身はメディア寄りの話になっていますが、どなたにとっても役立つ場となっています。

基礎的なことから、使いこなしている人ならではのTipsまで、質問も随時受け付けながら、30分間のリアルタイム解説を受けられます。

「ChatGPTを触ってみたが、まだ使いこなせていない」「もっといい活用方法は」を模索する方にオススメです。

次回は6月12日(水)2000-2030。

まさに日進月歩で進化を続け、議論の行方も目が離せない、生成AI。その最新情報に、触れてみてください。

最後に、usutakuさんのInstagramから、実際の生成AI活用事例を。

Excel関数、フィルター、グラフ作成をAIに

※無料ユーザーのChatGPT4oのリクエスト回数について、5時間以内→3時間以内とする修正を行いました(2024年6月24日)