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D-JEDI連載「取材や調査に役立つオープンデータ活用術」

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あなたが苦労して調べても手に入らなかった情報、実はネットですでに公開されているかも。「オープンデータ活用術」では、NHKで調査報道に携わり、現在はSlowNewsシニアコンテンツ… もっと読む
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2023年10月の記事一覧

オープンデータ活用術・完全版【第4章】①今さら聞けない不動産登記簿のイロハ

D-JEDI理事:熊田安伸 今回から第4章、「不動産を調べる」です。土地や建物の情報を調べるとなったら、まず思い浮かべるのが「登記簿」を取ることですよね。ではまず、今更聞けない登記簿のイロハから参りましょう。 土地や建物を調べる基本ツール「登記簿」多くの方がご存じの通り、登記簿は不動産の基本情報や権利関係を記した書類で、それぞれの最寄りの法務局で入手できます。読み方の解説本なども多数ありますし、入手は有料なので「オープンデータ」というこの連載の趣旨からはちょっと外れるかも

オープンデータ活用術・完全版【第3章】⑧情報源の作り方(後編)

D-JEDI理事:熊田安伸 企業の問題を明らかにする取材などの場合、いくらオープンデータを入手したとしても、最後はやはり当事者に当たらなければなりません。前回に続いて、取材の「ラストワンマイル」を埋める方法、情報源の作り方を紹介します。 ステップ⑤ 真実性の確認不平、不満のある社員から手に入れた「不正の証拠」が使えるかというと、そのままでは危険です。恨みを抱いた提供者の資料の解釈が間違っている可能性があるかもしれませんし、場合によっては歪んだ考えを抱いて捏造してしまうこと