見出し画像

デジタル・ジャーナリスト育成機構の過去セミナーまとめ(2022年9月-2023年10月)

昨年9月の設立イベント以降、一般社団法人デジタル・ジャーナリスト育成機構(D-JEDI)は、組織や業界を超えてデジタル時代の情報収集・発信について学ぶ場を提供しようと、毎月の定例セミナーや会員向けクローズドイベントなどを計14回開催してきました。

リアル会場の参加者は延べ120人、動画視聴は9000回を超え、有料会員も130人を突破しました。クラウドファンディングでも目標を超える236万1000円を集めることに成功しました。

2年目となる2023年10月からは注目度が高いAIに関する連続講座を開始。2024年春には、これも要望が多かったライター/編集者講座を開講予定です。

このまとめ記事は、これまでのセミナー概要を並べています。YouTubeライブのアーカイブなど、誰でも見られる無料コンテンツもありますが、有料会員限定の動画や資料、無料会員には一部公開だけの記事もあります。

毎月のセミナーへの無料招待や割引などの特典もあります。この機会にぜひ、ご入会も検討してみてください。

会員の方は、それぞれの資料へのリンクを提供しておりますので、もし、リンクが手元にないという方はご連絡ください。


連続講座

ライター/編集者のためのAI活用講座

2023年10月から新たな試みとして始めた連続講座「ライター/編集者のためのAI活用講座」です。話題のChatGPTやBardなどAIをライティングや編集にどう役立てるのか、実践的に教えます。初回のテーマは「2023年10月 AIでここまでできる 取材や表現にどう役立てるか」でした。

登壇者
臼井拓水(Michikusa株式会社代表取締役)
古田大輔(メディアコラボ代表)


ライティング/編集連続講座(来春開講)

2024年春からは、要望が大きかった「ライティング/編集」に関する連続講座を毎月開講します。文章を書いたり、編集したりすることはライターや編集者の専売特許ではありません。誰にでも必要とされるスキルです。

ライティング/編集連続講座は情報発信に関わる人に広く門戸を開き、文章の書き方の基礎から、企画・編集術、情報収集術、インタビュー術などを、実践的に伝えます。詳しくは2024年3月に発表予定です。


過去の講座一覧

2022年9月 設立イベント デジタル・ジャーナリズムの担い手は誰か

2022年9月のD-JEDI設立時の記念イベントです。2部構成で、前半はテクノロジーをどのように活用して報道とメディアのデジタル・トランスフォーメーションを実現するかについて。後半は打って変わって現場取材を続けるための記者の育成や組織体制について議論しました。

シンポジウム1「ジャーナリズムの再構築とメディアのDX」
浜田敬子(ジャーナリスト、D-JEDI代表)   
荻上チキ(社会調査支援機構チキラボ所長)
能條桃子(NO YOUTH NO JAPAN代表)  
古田大輔(メディアコラボ代表)
米重克洋(JX通信社代表取締役)

シンポジウム2「現場取材を誰がどう担うのか」
滝川麻衣子(スクーCCO)      
熊田安伸(SlowNewsシニアコンテンツプロデューサー)
小西遊馬(ジャーナリスト)
須賀川拓(TBS中東支局長)
村山祐介(ジャーナリスト)


2022年10月 YouTube時代の選挙報道を考える

YouTubeでの「参院選"タブーなき"一問一答」が話題となったテレビ東京の豊島晋作さんをゲストに、新しい選挙報道のあり方について議論しました。どういう工夫がYouTubeで反響を呼ぶのか。骨太の解説が人気となった背景について豊島さんが解説しました。

登壇者
豊島晋作氏(テレビ東京 報道局 NEWSモーニングサテライト デジタル副編集長)
浜田敬子(D-JEDI代表、ジャーナリスト)


2022年11月 組織と個人のデジタルリスキリング

銀行員から人材業界へ転身、アメリカでの起業、大手企業でのDX推進、リスキリングの政策提言を行うJapan Reskilling Initiative代表理事の後藤宗明さんをお迎えし、メディア組織や発信に関わる仕事をする人たちへ向けた「明日から実践できるデジタルリスキリング」について解説しました。D−JEDI理事たちのリスキリングの過程も紹介しています。

登壇者
後藤宗明氏(一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事)
金川雄策(D-JEDI理事、Yahoo! JAPAN CREATORS Programドキュメンタリーチーフプロデューサー)
古田大輔(D-JEDI理事、メディアコラボ代表)
滝川麻衣子(D-JEDI理事、スク―CCO)


2022年12月 メディアはどう稼ぐか 広告と課金を伸ばす

ニュースメディアのビジネスモデルの柱といえば、広告と課金ですが、そのあり方は多様性を増しています。自分たちのメディアのミッションにあったビジネスモデルをどう確立するのか。国内外の事例をもとに考えました。

登壇者
奥野陽介氏(株式会社ニューズピックス Brand Design Division 事業責任者)Hugh Takahashi氏(FT Strategiesシニアコンサルタント)
古田大輔(D-JEDI理事、メディアコラボ代表)


2023年1月オープンデータ情報活用術

あの企業のことをパッと調べたい。取材対象の情報ってどこまでオンラインで分かるのか。国や自治体がどんな事業をやっているのか知りたい――。実はオープンになっているデータは無数にあります。時間に制約があるジャーナリストから、PRや危機管理に役立てたいビジネスパーソンまで、使えるツールをカタログ的に紹介しています。

登壇者
熊田安伸(SlowNewsシニアコンテンツプロデューサー、D-JEDI理事)


2023年2月 メディア業界のキャリア戦略 - 必要とされるスキルや経験は何か -

変化が激しく、先行きが見通せないメディア業界でどのようにキャリアを築いていくか。必要とされるスキルや経験は何か。メディアからメディアへ、他業種へと活躍の場を広げる多彩なゲストを迎えました。

セッション1:メディア to メディア
金川雄策氏(Yahoo! JAPAN CREATORS Program ドキュメンタリーチーフプロデューサー/D-JEDI理事)
安藤歩美氏(TOHOKU360代表・編集長)
伊藤大地氏(朝日新聞デジタル編集長)
三日月儀雄氏(日本テレビ報道局デジタルグループ専門副部長)

セッション2:メディア to X
澤野未来氏(ONA Japan理事 / 元読売新聞記者)
林亜季氏(AlphaDrive執行役員 統括編集長/ブランドジャーナリズム代表取締役)
三重綾子氏(ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ ディレクター)
清水康之氏(NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表理事)


2023年3月「プロデューサーが語るドラマ『エルピス』制作の舞台裏」

メディア関係者の間のみならず、大きな話題を呼んだドラマ「エルピス」。テレビや報道のあり方に大きな問いを投げかけただけでなく、冤罪事件に対する関心も呼び起こしました。5年越しでこのドラマを世に出したプロデューサーの佐野亜裕美さんを呼びして、制作の舞台裏をお聴きしました。


2023年4月 新人・若手向けデジタル報道セミナー

伝統的なメディアにはデジタルやネットに関しての知見、新興メディアには体系的な報道スキルを学ぶ機会が不足しています。D-JEDIはデジタル時代の報道について、この業界に入ってくる新人や若手を対象に基礎から応用まで学べるデジタル報道セミナーを実施しました。

デジタル報道概論-情報氾濫時代のメディアの役割-
古田大輔(ジャーナリスト、D-JEDI理事)

サツ回りも行政取材もちょっと楽になるデジタル活用術
熊田安伸(SlowNewsシニアコンテンツプロデューサー、D-JEDI理事)

企画力をつける-自分の視点を持つトレーニング-
浜田敬子(ジャーナリスト、D-JEDI代表)

デジタル報道にも役立つ法令と倫理
山田健太氏(専修大学ジャーナリズム学科教授)

ソーシャルメディア概論
藤島新也氏(NHK大阪放送局 記者)
古田大輔(ジャーナリスト、D-JEDI理事)

なぜメディアにダイバーシティが必要か-表現と組織の問題から考える-
山本恵子氏(NHK解説委員(ジェンダー・男女共同参画担当)、NHK名古屋拠点放送局 コンテンツセンター チーフ・リード)
浜田敬子(ジャーナリスト、D-JEDI代表)

iPhone撮影・編集術
金川雄策(D-JEDI理事、Yahoo! JAPAN CREATORS Programドキュメンタリーチーフプロデューサー)

キャリアトーク
木許はるみさん (毎日新聞記者)
小宮山亮磨さん (朝日新聞記者)
高橋弘樹さん (映像ディレクター)
林亜季さん (AlpphaDrive執行役員)


2023年5月ChatGPTかGoogleか?ライター/編集者向けAI活用講座

Chat GPTにGoogleのBard、MIcrosoftのBingと、2023年は対話型AIが続々登場し、私たちの仕事を大きく変える可能性が注目されています。取材や企画立案、コンテンツ制作を担うジャーナリスト、ライター、編集者は、日々の仕事にどう対話型AIを活用できるでしょうか。

この講座ではAI技術の最新動向に詳しい有識者をお招きします。日本語対応も始まったGoogleのBardを軸に、その具体的な活用術をデモンストレーションで解説。話題では先行してきたChatGPTとの比較についても存分に触れていただきました。

登壇者
池田 朋弘(メンバーズ顧問/リモートワーク研究所 所長)


2023年6月ファクトチェック講座-すぐに使える手法とツール-

ファクトチェックにすぐに使える手法やツールを解説する講座です。デジタル・ジャーナリスト育成機構(D-JEDI)事務局長で、日本ファクトチェックセンター(JFC)編集長でもある古田大輔が講師となり、JFCが実際に検証した誤情報を例に解説しました。

登壇者
古田大輔(D-JEDI理事、メディアコラボ代表)


2023年7月 個人発信でも稼げる&キャリアに繋がるnote活用

紙媒体、放送、ネットを問わず、メディア企業の苦戦が国内外で話題となっています。Chat GPTなど生成AIの進化で、ライターや編集者の方々からキャリアへの不安を耳にすることが増えています。そんな中で、D-JEDIとnoteが共催するのは「個人の発信と収益化」に関するセミナー。ライターや編集者の個人発信がどのように収入やキャリアの発展に結びついているのか。実際にnoteで発信している方々をゲストに招いて具体的に紹介しました。

登壇者
本石町日記(窪園博俊) 時事通信社解説委員
えとみほ(江藤美帆) 株式会社南葛SC マーケティング部長
森坂 瞬 noteディレクター
古田大輔 D-JEDI事務局長


2023年8月「危機の気候変動と報道」 世論喚起へのメディアの役割

国連事務総長が「地球沸騰化の時代」と警鐘を鳴らすなど、気候変動の影響が本格化しています。しかし、日本では諸外国と比較して関心が高まっておらず、報道の少なさが指摘されます。関心を高め、行動を促すためにメディアが果たす役割について事例を紹介し、議論しました。

ゲスト登壇する山口氏はテレビ朝日アナウンサーとして、環境問題や気候変動について豊富な取材経験があります。YouTubeで発信する「山口豊アナが見たSDGs最前線」は、テレビ局が発信する環境問題に関する動画としては、屈指の再生数です。セミナーでは敬遠されると思われがちな環境問題に関する報道をネットを活用してどう伝えるかなど、語っていただきました。

登壇者
山口豊(テレビ朝日)
古田大輔(D-JEDI)
名取由佳(Media is Hope)
西田吉蔵(Media is Hope)

共催:Media is Hope
気候変動を解決するための社会構築を実現するために、気候変動の正しい知識を日本の共通認識にし行動変容を促す必要があると考え、気候変動報道強化のためのさまざまなサポートを行う非営利型一般社団法人。「メディアをつくる側もえらぶ側もお互いに責任を持ち、公平で公正かつ自由なメディアと持続可能な社会の構築」をビジョンに掲げ、気候変動の本質的な解決に向かうため、メディアや市民、企業やあらゆるステークホルダーが共創関係を築く架け橋となる。


2023年9月 中堅向けデジタル報道セミナー

セッション1:組織にも個人にも活用できるKPIマネジメント
中尾隆一郎氏(株式会社中尾マネジメント研究所 代表取締役社長)
古田大輔(メディアコラボ代表、ジャーナリスト、D-JEDI理事)

セッション2:メディア内でのアップスキリング
野上英文氏(JobPicks編集長、NewsPicks+d統括編集者/ジャーナリスト)
荻原和樹氏(Google News Lab ティーチング・フェロー)
滝川麻衣子(Schoo執行役員 Chief Content Officer、D-JEDI理事)

セッション3:他業種へ広がるリスキリング
岡本純子氏(株式会社グローコム代表取締役社長、コミュニケーション研究家、エグゼクティブ・スピーチコーチ(「世界最高の話し方」を教える「伝説の家庭教師」)
田島幸治氏(ワークスアプリケーションズ広報)
浜田敬子(ジャーナリスト、D-JEDI代表)

セッション4:リスキリング相談会
後藤宗明氏(一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事)

D-JEDIについて

デジタルジャーナリスト育成機構(D-JEDI)は、メディアに携わる人に学びの場を提供する非営利型一般社団法人として、2022年7月に設立されました。

記者や編集者だけでなく、広報やマーケティングなど広く情報収集や発信に携わる人たちを対象に、組織を超えて個人で参加できるセミナーを運営しています。

メディア業界での経験豊かな5人の理事のもと、有料会員制度やセミナーからの収入や寄付などで運営しております。また、設立時には一般財団法人Soil(久田哲史代表理事)と梅田優祐氏からのご支援をいただきました。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!